核兵器反対

ひどい夢を見た。
なんかの研修でトルコかどっか全然知らない国へ行ったんだ。
山と湖に囲まれた場所だったんだけど、
自分で湖にもぐって魚捕ったりしてそれで生活してたの。
それがある日山の麓かどっかが光って森が燃え始めた。
帰り道を塞がれて戻れないのでじゃあここは湖の向こうまで泳いで
山の向こうへ逃げようってグループの人と話して決めた。
死に物狂いで山の向こうまで逃げたところで、
どっかで俺の命狙ってるバカが出てきでナイフ持って超追いかけてくるしマジ焦る。
あり得ないほどの俊足で振り切って、山の向こうにある列車に乗ったんだけど、
トイレへ行って戻ってくるとさっき来た山の方からの放射線かなんかで
中の人間がみんな肌がただれてうめいてるの。マジ恐怖。
ここで目が覚めて、研修所で寝てるとこから始まる。
夢の中で夢を見るって不思議。そして当然の如く正夢。
目が覚めてからこれさっき見た夢と同じだ!って気づいて、急いで身支度を済ます。
携帯、財布、筆記用具、丈夫そうな服、厚底のブーツを装備した時点で再び森が燃え始めた。
さっきと同じように懸命に湖の向こうまで泳いで逃げて、
今度は少し余裕があったので研修先の人も助けつつ湖から出たんだけど、
おれの命狙ってるバカが相変わらずいて、とりあえず見つかる前に逃げる。
一人で真夜中の山を黙々と逃げる。
誰も追ってこないのを確認して、列車があった駅へと続く大きな国道を横切って
方向を確認して放射線を浴びなくてもいいように、俺を追うアホにも見つからないように
国道沿いの田んぼの用水路に匍匐で身を潜める。
とりあえず持ってきた携帯で日本の警察に電話。Willcomはなぜか外国でも使える。
救助要請と状況報告、状況確認がしたかったんだけど、
なんか人が上の道路を通るのが聞こえて救助だけ求めて電話切って匍匐で逃げる。
人に見つかると呼び止められてもなんか話さなきゃだし、下手したら警察呼ばれる
ガラガラの国道で話とか、警察に追われるなんかしたらそれこそ放射線モロ食らいだ。
とりあえず、爆心地?が見えない位置まで匍匐で来たのを確認して、
車を奪って逃げることにした。
親子ずれの車が今来た方向へと向かっていたので、無理やりとめて、
親を助手席に押し込んで暴れないようにガムテープで縛って、逆の方向へと車を走らせる。
…こんな時によりによってマニュアル…
エンジンブレーキガックンブレーキにならないように妙な配慮をしながら
逃げてたらいつの間にか朝で、パトカーがこちらをちらちら見てる。
やべっ、おっさん助手席に縛ってあるんだ!
見えないように身を張って隠しつつもなんとか遠くまで逃げて来たけど急にエンスト。
アクセル踏めどもギアかえども走らない。
おっさんを解放して、わけを話して車を降りて近くの駅まで走る。
そこから一番早く出る電車に乗り込んで、逃げ切った〜ってなって目が覚めた。
 
なんか映画一本で来そうな話だった。
緊急時に人を助ける余裕なんて全く無くて、
自分のことだけでいっぱいだなぁと実感するとともに
核兵器とかいう残り香が危ないものなんてのはやっぱいかんねと思った。